グローグー

グローグー(Grogu)、通称“ザ・チャイルド”(The Child)はジェダイ・グランド・マスター・ヨーダやジェダイ・マスター・ヤドルと同じ種族の男性で、フォース感応者である。彼を狙う勢力や賞金稼ぎたちからは“獲物”(The Asset)と呼ばれていた。41 BBY頃に生まれたグローグーは、新共和国時代当時、惑星アーヴァラ7に拠点を置くニクトの傭兵集団に身柄を拘束されていた。この時点で彼はすでに50歳だったが、長寿種族のためまだ幼児だった。銀河帝国の残存勢力はザ・チャイルドに多額の賞金を懸け、賞金稼ぎギルドを介して多くのハンターを雇っていた。9 ABY、“マンダロリアン”が傭兵集団を倒し、グローグーを解放することに成功した。

【人物】

グローグーはジェダイのグランド・マスター・ヨーダと同じ種族に属す、エイリアンの男性である。マンダロリアンのディン・ジャリンやアサシン・ドロイドIG-11に発見された時点でグローグーは50歳だったが、その外見と振る舞いは幼児そのものだった。グローグーの肌は緑色で、うっすらと白い毛が生え、大きく丸い茶色の目を持ち、耳は尖っていた。9 ABY当時の身長はおよそ0.42メートル(16.5インチ)。当時グローグーはまだ言葉を発して会話をすることができなかったが、名前を呼ばれると反応した。またフォース感応者どうしであれば、ある程度心を通じ合わせることができた。

アーヴァラ7で見つけ出されて以来、グローグーはしだいにディン・ジャリンになつき、やがてこのマンダロリアンはグローグーにとって父親のような存在になった。元ジェダイのアソーカ・タノはフォースを使ってグローグーの精神を探り、恐怖や怒りのほかに、マンダロリアンとの感情的な絆を見出した。またタノがグローグーのフォースの繋がりをテストしようとした時、このエイリアンの幼児は非協力的な態度を見せ、ジャリンは彼を“頑固者”と評した。

グローグーはフォースの力を隠すことで生き延びてきたが、しばしば必要に迫られ、あるいは食べ物や<レイザー・クレスト>の操縦桿のノブといった欲しいものを手に入れるためにフォースの力を使用した。またグローグーは自身の保護者であるマンダロリアンを守るため、しばしば体力の消耗をいとわずフォースの能力を発揮した。

グローグーは焼いた肉や骨スープといった加工食品から、生きたままのカエル型クリーチャーに至るまで、その時々の好みに応じてさまざまな食べ物を口にした。グローグーは食欲旺盛であり、ジャリンに注意されたにも関わらずフロッグ・レディの卵を食し、他にもアイス・スパイダーの卵や、トラスクの触手クリーチャー、そしてクッキーなどを口に放り込んだ。

【力と能力】

フォース感応能力を備えていたグローグーは、フォースの神秘的なエネルギーを操ることができた。彼はアーヴァラ7で、ディン・ジャリンを救うために巨大なマッドホーンの体をテレキネシスで持ち上げ、短いあいだ空中に留めた。しかし彼はこの能力を使ったため疲労し、その後数時間にわたって眠り続けることになった。また彼は怒りに任せてフォースの力を使うことがあり、キャラシンシア・デューンとジャリンが腕相撲をしているのを見て、デューンがジャリンを傷つけようとしていると誤解し、フォースを使って彼女の首を絞めた。グローグーはフォースを使って傷を癒すこともでき、負傷箇所に触れることでグリーフ・カルガの怪我を治し、彼の体に入っていた毒も無害化した。しかしマッドホーンを浮遊させた時と同様、この能力は彼に極度の疲労をもたらした。

グローグーはテレキネシスを応用し、フォースを使って強力なバリアを張ることができた。彼はネヴァロでインシネレーター・トルーパーの攻撃に遭った際、自分と仲間たちを火炎放射器から守るためこの能力を使い、火炎を敵に向かって押し返した。モフ・ギデオンの見立てによれば、グローグーはタイソンで帝国軍残存勢力に捕まった時点でさらにフォースの技術を増していた。彼はギデオンの前で2人のストームトルーパーを同時にフォースで捕まえ、思うままに投げ飛ばした。またグローグーは比較的近くにある小さな物であれば特に疲労を感じず操ることができ、実際にクッキーや<レイザー・クレスト>の操縦桿のノブといった物を手元に引き寄せてみせた。

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