アソーカ・タノ(Ahsoka Tano)は惑星シリ出身のトグルータの女性で、銀河帝国に抵抗する反乱ネットワークの形成に助力した元ジェダイ・パダワンである。ジェダイ・マスターのプロ・クーンによってフォースの素質を見出されたアソーカは、コルサントのジェダイ・テンプルで訓練を受けた。クローン戦争中、彼女はグランド・マスター・ヨーダによってジェダイ・ナイト・アナキン・スカイウォーカーのパダワンに割り当てられる。当初、アナキンは無鉄砲な性格のアソーカを弟子にすることに前向きではなかったが、クリストフシスの戦いで良好な関係を築いた後、共にジャバ・ザ・ハットの息子ロッタを分離主義勢力から救出する任務を成功させた。
アソーカは共和国グランド・アーミーの司令官として各地の戦場へ赴き、第501軍団のクローン・キャプテン・レックスらと親しくなった。戦争中、アソーカはドゥークー伯爵の弟子アサージ・ヴェントレスやドロイド軍を指揮するグリーヴァス将軍、賞金稼ぎのキャド・ベインやオーラ・シングといった強敵たちと複数回にわたって対決し、幾度も共和国軍の勝利に貢献した。また、彼女はモーティスでフォース使いの一族と遭遇し、サンの陰謀に巻き込まれて命を落としたが、ドーターの犠牲によって蘇った。クローン戦争終盤、アソーカはジェダイ・テンプルの爆破とレッタ・ターモンド殺人事件の濡れ衣を着せられ、汚名を晴らすためコルサントのアンダーワールドへ逃亡した。ヴェントレスと手を取り合うという思いがけない展開の後、彼女は共和国軍に逮捕されジェダイ・オーダーから追放処分となった。ところが、間もなくアナキンによって真犯人のバリス・オフィーが捕えられた。無実は証明されたものの、ジェダイへの信頼を失ったアソーカは、オーダーへの復帰を拒否した。
銀河帝国の誕生後、アソーカはベイル・オーガナ元老院議員と共に反乱勢力のネットワーク形成に寄与した。彼女は“フルクラム”という暗号名で活動し、ヘラ・シンドゥーラ率いるスペクターズを始めとする各地の反乱分子に情報を提供した。初期反乱運動が拡大する中、アソーカはジェダイの反乱者ケイナン・ジャラスやその弟子のエズラ・ブリッジャーたちと協力し、かつての師匠であるアナキン(彼はダークサイドに転向してシスの暗黒卿ダース・ヴェイダーになっていた)や、帝国に仕える尋問官たちに立ち向かった。3 BBY、アソーカたちは惑星マラコアのシス・テンプルでヴェイダーや尋問官との決戦に臨んだ。アソーカはヴェイダーと一対一の対決を繰り広げたが、テンプルが超兵器の暴走で崩壊した際に行方不明になり、仲間たちは彼女が死んだと思い込んだ。しかし、彼女は未来のエズラによって“はざまの世界”へと引き込まれ、ヴェイダーとの対決を生き延びていた。はざまの世界でダース・シディアスの干渉をしのいだ後、アソーカはエズラと別れ、もといた時空に戻った。エンドアの戦いでヴェイダーやシディアスが死んだ後、アソーカはロザル解放戦で行方不明となったエズラを探すため、サビーヌ・レンとともに旅に出た。
9 ABY頃、アソーカ・タノはスローン大提督の居場所を探るため、森林惑星コルヴァスの街カロダンを支配するモーガン・エルズベスの勢力とたったひとりで争いを繰り広げていた。アソーカがエルズベスに最後通牒を突きつけた後、マンダロリアンの賞金稼ぎディン・ジャリンがフォースの力を持つ“ザ・チャイルド”をアソーカに引き渡すためコルヴァスにやってきた。アソーカはこのエイリアンの幼児がグローグーという名前で、かつてジェダイ・オーダーのメンバーだったことをジャリンに教えた。アソーカはジャリンに懐いているグローグーをジェダイとして訓練することを拒否したが、ジャリンの助けを借りてカロダンの街をエルズベスから解放した後、グローグーをタイソンの古い寺院に連れていくようジャリンに助言した。
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