ダース・モール

モール(Maul)はダソミリアン・ザブラクの男性で、銀河共和国末期と銀河帝国の時代を生きたフォース感応者である。かつてはダース・モール(Darth Maul)の名で知られた。ナイトシスター部族を率いるマザー・タルジンの息子であるモールは、幼い頃にシスの暗黒卿ダース・シディアスによって引き取られ、彼の最初のシス・アプレンティス “ダース・モール”となった。モールはシスの訓練を受けてフォースのダークサイドの力を強め、ジェダイ・オーダーに対する復讐を切望する無慈悲なライトセーバーの決闘者、暗殺者へ成長する。32 BBYに発生したナブー危機で、モールはジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンやパダワンのオビ=ワン・ケノービらと対決した。モールはクワイ=ガンを倒したが、オビ=ワンの反撃で重傷を負い、誰もがモールは死んだと思い込んだ。暗黒卿に仕える弟子の地位は元ジェダイのドゥークー伯爵ことダース・タイラナスに取って代わられ、シディアスにとってモールはもはや無用の存在となった。

惑星ロソ・マイナーへ落ちのびたモールはオビ=ワンへの復讐心を糧に、醜いサイボーグの体で生きながらえた。ナブー危機の12年後、弟のサヴァージ・オプレスによって発見された時、モールはほとんど正気を失っていた。タルジンの魔法で正気を取り戻したモールは、自分の運命を歪めたオビ=ワンに復讐を果たすため、オプレスを自分の弟子とし、当時銀河系を揺るがしていたクローン戦争に第三勢力として参戦した。モールはパイク・シンジケートやブラック・サン、デス・ウォッチとった闇の勢力をまとめ上げ、自らの犯罪帝国である“シャドウ・コレクティヴ”を築き上げた。また彼は新マンダロリアン政権を倒し、傀儡政府を通して一時的に惑星マンダロアを支配した。しかしモールの台頭は彼のかつての師であるシディアスの注意を引いた。シディアスはモールが自身の計画にとって障害になると判断し、シスの2人の掟に則って排除することに決めた。シディアスはオプレスを殺害し、モールを生け捕りにしてスパイア監獄に収監した。

クローン戦争の終盤、モールはシディアスのもとから逃げ出してマンダロアへ舞い戻ったが、元パダワンのアソーカ・タノやクローン・トルーパーとの戦いに破れた。しかしモールは戦争を生き残り、クリムゾン・ドーンと呼ばれる犯罪組織の影の指導者として再台頭を果たす。帝国時代、モールは古代のシス・テンプルに眠る超兵器を使ってシスを倒すため惑星マラコアへ旅した。モールはこの惑星で出会ったジェダイの生存者ケイナン・ジャラスの弟子エズラ・ブリッジャーに目をつけ、彼をダークサイドに誘惑して自分の目的のために利用することにした。マラコアから逃れた後、モールはオビ=ワンがオーダー66やジェダイの大粛清を生き延び、惑星タトゥイーンで隠遁生活を送っていることを突き止めた。長年に渡る復讐の旅はようやく終わったが、モールはオビ=ワンとの短い対決に敗れ、致命傷を負った。死ぬ直前、モールはオビ=ワンがルーク・スカイウォーカーの身を護っていることを知り、いずれ彼がシスへの復讐を成し遂げてくれると信じて息を引き取った。

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