オビ=ワン・ケノービ

オビ=ワン・ケノービ(Obi-Wan Kenobi)は、隠遁後はベン・ケノービ(Ben Kenobi)という名で知られた銀河共和国末期のジェダイ・マスター。惑星スチュージョン出身の人間の男性。アナキン・スカイウォーカーをパダワンとして訓練し、銀河帝国の時代にはアナキンの息子であるルークを弟子にした。

フォース感応者としての素質を見出されてジェダイ・オーダーに加わったケノービは、マスター・クワイ=ガン・ジンに師事した。ナブー危機のさなか、ケノービはナブーの戦いでダース・モールを負かし、シス卿に勝利した1,000年以来初めてのジェダイとなった。しかし、この戦いで致命傷を負ったジンは、アナキン・スカイウォーカーをジェダイとして訓練するよう言い残し、息を引き取った。ジェダイ・ナイトに昇格したケノービは亡き師匠との約束を守ってアナキンをパダワンにとり、クローン戦争へと続く10年のあいだ彼を教育した。

クローン戦争中、ケノービはマスターに昇格し、彼の弟子も一人前のナイトになった。ふたりはジェダイ将軍として共和国グランド・アーミーを指揮し、数々の戦場で活躍した。クローン戦争の末期、スカイウォーカーはフォースのダークサイドに転向し、ジェダイを裏切った。スカイウォーカーの新しいシス・マスターであるダース・シディアスは、オーダー66を発令してジェダイ・オーダーを壊滅に追い込んだ。クローン・トルーパーの奇襲を生き延びたケノービとマスター・ヨーダは、それぞれシスの暗黒卿と一対一の対決に臨んだ。ケノービは今やシス卿ダース・ヴェイダーとなったかつての弟子をムスタファーで破った。ケノービはヴェイダーが死んだと思い込んだが、彼はこの敗北をかろうじて生き延びた。その後、ケノービは生まれたばかりのヴェイダーの息子ルークを連れて惑星タトゥイーンに隠遁し、ヴェイダーの義理の家族であるオーウェンとベルー・ラーズ夫妻に赤ん坊を預けた。帝国時代、ケノービはこの砂漠の惑星でルークの成長を見守り続けた。

19年後、ケノービは隠遁生活から復帰することになった。ヴェイダーの娘で、ルークの双子の妹であるレイア・オーガナが帝国軍に捕えられ、ケノービに助けを求めてきたのである。ケノービのもとに派遣されたドロイドのR2-D2には、オーガナからのメッセージと、帝国の超兵器デス・スターの設計図が託されていた。ケノービはルークに父親のライトセーバーを与え、ハン・ソロ船長の宇宙船<ミレニアム・ファルコン>でオルデランへ向かったが、惑星は既にデス・スターによって破壊されていた。この巨大バトル・ステーション内に乗り込んだケノービはヴェイダーと再会し、かつての弟子と再び刃を交えた。ケノービは戦闘中に防御の姿勢を解き、暗黒卿の自ら攻撃を受け入れたが、彼の肉体はヴェイダーのライトセーバーによって切り裂かれた瞬間に消滅した。それから3年後、ケノービの霊体がルークの前に姿を現し、惑星ダゴバでマスター・ヨーダから教えを受けるよう指示した。その後、ケノービの霊体はエンドアの戦いにおけるジェダイの勝利や、ダース・ヴェイダーの贖罪を見届けた。



生い立ち
オビ=ワン・ケノービは惑星スチュージョンで生まれた人間の男性である。彼はヤヴィンの戦いの57年前に生まれ、生後6か月以内にフォース感応者として訓練を受けるためジェダイ・テンプルへと連れていかれた。ヤングリングのころにはグランド・マスター・ヨーダの訓練を受ける。

クワイ=ガンの弟子
ケノービは10代のころ、ジェダイ・マスター・クワイ=ガン・ジンのパダワンとなる。ケノービは彼から「忍耐の強さと尊さ」を教わる。

ナブーの侵略が始まる前、ケノービはジンとともにサティーン・クライズ公爵夫人を反逆者から守るため、1年間マンダロアで過ごした。3人は賞金稼ぎたちに追われ、先の見えない逃亡生活を強いられた。このときドラブーンにおいてヴェノム=マイツの大群に出くわしたが、ケノービの失敗によって公爵夫人が傷を負う。

ナブー侵略

ジンが、ケノービにジェダイ・トライアルを受けさせようと考え始めていたころ、ふたりはフィニス・ヴァローラム最高議長の指令で、惑星ナブーを閉鎖したトレード・フェデレーションとの交渉に派遣された。しかし交渉相手であるヴァイスロイ・ヌート・ガンレイは現れず代わりにふたりを迎えたのはB1バトル・ドロイドとドロイデカだった。ふたりはガンレイの手から逃れナブーの地上にたどり着いた。

ケノービはナブーで、ジンとグンガンのジャー・ジャー・ビンクスと行動を共にする。ビンクスはふたりをオータ・グンガまで案内し、グンガンのリーダー・ボス・ナスと引き合わせる。ジンはシードまで行くため、マインド・トリックを使ってボンゴを借りることに成功する。ケノービ、ジン、ビンクスの3人はシード宮殿がトレード・フェデレーションに占拠されているのを発見する。彼らはパドメ・アミダラ女王とその従者たちを救出しナブー・ロイヤル・スターシップでコルサントに向かって飛び立った。だが、途中でトレード・フェデレーションの攻撃を受け、スターシップのハイパードライブがダメージを受ける。アストロメク・ドロイド・R2-D2の活躍により撃墜は免れたが、一同は惑星タトゥイーンへの着陸を余儀なくされる。

タトゥイーンに着陸するとケノービはスターシップに残り、ジン、侍女に変装したパドメ・アミダラ、ビンクス、R2-D2らが新しいハイパー・ドライブ装置を探しに行った。ジンは街でアナキン・スカイウォーカーという少年に出会い、彼の血液サンプルをケノービに送った。ケノービは少年のミディ=クロリアンがヨーダを凌いでいることを知る。スカイウォーカーの助けでハイパー・ドライブを手に入れたジンは、彼をジェダイとして訓練することを決意した。その後、コルサントに向けて離陸する寸前、ジンはシス卿ダース・モールの襲撃を受ける。ライトセーバーによる短い戦闘の後ジンは無事にスターシップに乗り込んだ。ケノービはこのとき初めてスカイウォーカーと顔を合わせる。そして彼から強いフォースを感じる。

コルサントに戻ったケノービとジンはジェダイ最高評議会においてジェダイ・マスターたちにザブラクの男に襲撃されたことを報告した。ジンは彼がシスであると信じていたがキ=アディ=ムンディやメイス・ウィンドゥは懐疑的だった。それからジンはスカイウォーカーが”選ばれし者”である可能性を示唆し彼にテストを受けさせるよう頼んだ。結果は、ケノービも予想した通り、スカイウォーカーのテスト失格に終わった。ジンにはジェダイ・コードに反してでも彼をパダワンとする覚悟があり、ケノービにもまたトライアルを受けてジェダイ・ナイトになる準備があった。ウィンドゥはこの問題を先送りとし、ふたりにアミダラ女王を守ってナブーに戻るよう命じた。

ナブーに戻ると、ビンクスはアミダラとボス・ナスを引き合わせた。アミダラは、トレード・フェデレーションのドロイド軍との戦いに力を貸すよう跪いて懇願した。ナスが同意したことによってグンガンが彼らの味方となった。ケノービ、ジン、アミダラとクァーシュ・パナカ率いるナブー王室保安軍はシード宮殿に入りガンレイを捕えようとする。ケノービとジンは待ち受けていたダース・モールとライトセーバー戦を繰り広げ、アミダラと保安軍はドロイドと銃撃戦を始める。ケノービとジンはふたりがかりでも彼のダブル=ブレード・ライトセーバーに苦戦を強いられる。ジンがモールに刺され、ライトセーバーを失ったケノービは窮地に陥るが、マスターのライトセーバーを使ってモールに強力な一撃を加えた。上半身と下半身を切り離されたモールは深いシャフトへ落ちていき死んだものと思われた。ジンはケノービに、スカイウォーカーをジェダイにすることを約束させてから息を引き取った。

戦いが終わるとケノービはナブーに来たヨーダに、ジェダイ最高評議会の決定に関わらずスカイウォーカーをジェダイとして訓練することを話した。ヨーダはケノービをジェダイ・ナイトとすることに同意し、しぶしぶスカイウォーカーの訓練を認めた。その後ケノービはスカイウォーカーやアミダラ、ビンクス、ジェダイ最高評議会のメンバー、パルパティーンらと共にジンの葬儀とナブー解放の記念式典に出席した。

アミダラ議員護衛任務
ケノービとスカイウォーカーが惑星アンシオンの紛争から戻ってすぐ、コルサントで元老院議員アミダラ暗殺未遂事件が起きる。ふたりはジェダイ最高評議会とパルパティーン最高議長の決定により、アミダラ議員の護衛任務に就いた。ケノービは犯人を捕まえると言うスカイウォーカーを嗜め、あくまで最高評議会の指示通り護衛に徹するべきだと諭した。しかしアミダラは彼女自身をおとりとして暗殺者をおびき出そうとしていた。

その夜、賞金稼ぎザム・ウェセルは毒虫カフーンをアミダラの寝室に忍ばせる。スカイウォーカーがカフーンを始末し、ケノービがアサシン・ドロイドASN-121を追ってウェセルの居場所を突き止める。ふたりのジェダイはウェセルのスピーダーが歓楽街に墜落するまで追跡を続けた。彼女はアウトランダー・クラブに逃げ込み、クローダイトの能力を使って別人に変身していた。ケノービはクラブ内でエラン・スリーズバガーノにデス・スティックを勧められるがマインド・トリックを使って追い払う。背後から銃を向けられていることに気づいたケノービは彼のライトセーバーでウェセルの腕を切り落とす。ジェダイに依頼者の名前を明かす寸前、ジャンゴ・フェットが口封じのため放った有毒なセーバーダートが彼女の命を奪った。

そして、評議会はケノービとスカイウォーカーに別の任務を与える。ケノービは襲撃者を探し、スカイウォーカーはナブーでアミダラを護衛することになった。スカイウォーカーに単独任務は早すぎると考えていたが、ケノービは評議会の決定に従う。それから彼はセーバーダートを友人のデクスター・ジェットスターに見せ、それが惑星カミーノで作られているものだと聞く。彼はジェダイ・アーカイブでカミーノを調べるが、惑星の情報がどこにも載っていないことに気づく。ジョカスタ・ヌーはアーカイブに載っていない惑星は存在しないと言った。彼は助言を求めてヤングリングを訓練しているマスター・ヨーダに会いに行き、誰かが記録を消した可能性があることを確認した。しかしアーカイブの記録を消せるのはジェダイのみである。

クローン軍団の発見
カミーノに着いたケノービはカミーノアン・トーン・ウィーに出迎えられ、待っていたと告げられる。それからラマ・スー首相に、共和国のためクローン軍団を発注したサイフォ=ディアスがいれば、開発の進捗状況を見て喜ぶだろうと言われる。ケノービは成長過程のクローンを見学し、遺伝子提供者のジャンゴ・フェットに会いたいと申し出る。賞金稼ぎに会うとケノービは直近にコルサントに行ったか尋ねた。

会見の後、ジャンゴはクローンの息子ボバ・フェットと<スレーヴI>に乗って逃亡を図った。ケノービはプラットフォームでジャンゴと対峙し海に向かって落ちていった。フェットはケノービが死んだものと思ったが彼は橋の支柱を捉え着地していた。そしてプラットフォームに戻った彼は離陸直後の<スレーヴI>に発信機を取り付けることに成功した。

第一次ジオノーシスの戦い
ジェダイ・スターファイターに乗ったケノービは発信機を頼りに<スレーヴI>を追う。サイズミック・チャージなどの攻撃をかわしたケノービは自分が死んだと思わせ、惑星ジオノーシスまでフェットを追跡する。彼は地上でトレード・フェデレーションの船を発見しさらにドロイド工場と分離主義評議会を盗み見る。評議会には元ジェダイのドゥークー伯爵がおり、ケノービはアミダラ議員暗殺の黒幕がヌート・ガンレイであると知る。電波が届かなかったため、ケノービはアストロメク・ドロイドR4-P17に命じ、タトゥイーンのスカイウォーカーを介してコルサントにメッセージを送る。しかし報告を終える前、ドロイデカに襲撃され囚われの身となる。ドゥークーが牢獄のケノービを訪れ、銀河共和国はダース・シディアスという名のシス卿の支配下にあると明かした。そして手を組んでシス卿を倒そうと説得したがケノービは拒んだ。

処刑を宣告されたケノービは助けに来たスカイウォーカー、アミダラと共にペトラナキ・アリーナで鎖につながれた。3人を殺すためリーク、アクレイ、ネクスーといった猛獣が放たれたが、彼らは巧みに攻撃をかわし鎖から逃れた。そこにウィンドゥ率いる200人のジェダイが現れ、ドロイド軍との戦闘が始まる。手錠を外したケノービも戦闘に加わるが、最終的に残ったのは十数名のジェダイとアミダラのみだった。アリーナの中心に追い詰められた彼らは絶望的な状況だったが、ヨーダが指揮を執るクローン軍団が到着し戦況は逆転した。ケノービはスカイウォーカーやアミダラと同じリパブリック・アタック・ガンシップに乗り込んだ。

その後彼らはスピーダーで走るドゥークーを発見する。アミダラはガンシップから地上に落ちたが、ケノービとスカイウォーカーは追跡を続け彼とライトセーバーを交える。この戦いでケノービは負傷しスカイウォーカーは右腕を肘から切り落とされる。そこにヨーダが現れるが決着がつく前にドゥークーは脱出する。

コルサントに戻ったケノービは評議室でヨーダやウィンドゥとこの戦争について話し合った。ケノービはクローンなくては為しえなかった勝利だと述べたが、ヨーダはこれは勝利ではなくクローン戦争の始まりに過ぎないと考えていた。

クローン戦争
ケノービはクローン戦争中にグランド・アーミーの将軍となり多くの戦いで共和国を勝利に導き「ネゴシエーター」と呼ばれるようになった。そして戦争中に彼の弟子スカイウォーカーはジェダイ・ナイトに昇格する。ケノービは幾多の作戦で第212突撃大隊の指揮を執った。

また、あるときケノービはジェダイ・テンプル中央保安ステーションにおいてヤングリングたちにジェダイを呼び戻すシグナルについてレクチャーを行った。ケイレブ・デュームは思わず、緊急時にジェダイを遠ざけるシグナルも必要ではないかと言ったが、それは共和国崩壊の時、現実となった。

コルサントの戦い
クローン戦争の末期、独立星系連合のサイボーグ・グリーヴァス将軍の手によりパルパティーン最高議長が誘拐される。アウター・リム包囲作戦から戻ったケノービは自ら救出計画を立てると、スカイウォーカーと共に彼のジェダイ・スターファイターを駆ってコルサント上空の戦いに参加した。ふたりは議長が囚われているグリーヴァスの旗艦<インヴィジブル・ハンド>に潜入する。船の最上階で議長を発見するが彼を解放する前にドゥークー伯爵が現れる。彼らはパルパティーンが見守る中、ライトセーバーで伯爵と戦う。

ケノービは戦いの途中で気を失い、スカイウォーカーがドゥークーを殺害することになる。スカイウォーカーは気絶したケノービは背負って議長と共にエレベーターシャフトに逃げ込む。シャフトで目を覚ましたケノービは3人で328番通路を走っているときレイ・シールドの中に閉じ込められる。3人は同じく捕まったR2-D2と一緒に<インヴィジブル・ハンド>の制御室に連れていかれる。R2-D2がドロイドたちを撹乱している間に武器を取り戻したジェダイはグリーヴァス将軍を捕まえようとするが、IG-100 マグナガードと戦っている間に彼は脱出ポッドで脱出していた。制御を失った<インヴィジブル・ハンド>は船の後ろ半分が無くなりコルサントの地上に墜落しようとしていたが、スカイウォーカーの操縦によって無事不時着した。戦いの後、パルパティーンを元老院ビルに送り届けたケノービは、スカイウォーカーをその場に残してジェダイ聖堂に報告しに戻った。

ケノービはその後ケノービはスカイウォーカーにアウター・リム包囲作戦の進捗について惑星サルーカマイが陥落し、クインラン・ヴォスがトルーパーをボズ・ピティに移動させたことを教えた。そして理由を告げずスカイウォーカーを呼び出したパルパティーンに気を付けるよう忠告した。間もなく評議会の会合においてケノービと評議員たちは、パルパティーンがスカイウォーカーを自身の代理人として評議員に指名したことを知る。ウィンドゥら評議員はスカイウォーカーをメンバーに加えることを承諾するがマスターの称号を与えることは拒んだ。

会合の後ケノービは評議会がスカイウォーカーのメンバー入りを認めたのは、彼に議長の行動を報告してほしいからだと打ち明ける。しかしそれは共和国とジェダイの道に反することだとして彼は断った。その後ケノービはヨーダやウィンドゥと会いスカイウォーカーが新しい任務に気乗りしていないことを伝えた。ウィンドゥは彼を信用しておらずヨーダは「選ばれし者」の予言に疑いを持っていた。

ウータパウの戦い
パルパティーンから、スカイウォーカーを介して、グリーヴァス将軍が惑星ウータパウに隠れているという情報が評議会にもたらされるとケノービが調査に向かうことになった。ケノービはそれまで傲慢だったことを詫びたスカイウォーカーに辛抱強く耐えるよう言い、偉大なジェダイになった彼を誇りに思っていることを伝えた。ウータパウに着いたケノービはティオン・メイドン港湾管理長官に会い将軍が隠れていることを聞き出す。彼はヴァラクティルのボーガを駆ってグリーヴァスと接触する。ケノービとグリーヴァスがライトセーバーを交える一方コマンダー・コーディの第121突撃大隊とドロイド軍との戦いが始まる。

ケノービに4本中2本の腕を切り落とされたグリーヴァスは逃亡を図るが<ソウルレス・ワン>のプラットフォームに行きついたところでケノービと再び対峙する。ケノービは格闘の末、グリーヴァスのブラスターを奪って彼を射殺した。

帝国の興隆
オーダー66
ケノービはウータパウでコマンダー・コーディに兵を上層に移動させるよう命令し、彼から落としたライトセーバーを受け取る。そのころコルサントではパルパティーンがウィンドゥら4人のジェダイと対決して破りダース・シディアスとしての正体を明かしていた。彼はコーディにオーダー66を発令しジェダイを殺すよう命令した。ボーガに乗ったケノービはコーディの命令により撃たれたが水中に落ちただけで命は助かった。地上に上がったケノービはクローン・トルーパーが裏切ったことを知る。

グリーヴァスの<ソウルレス・ワン>に乗ったケノービはウータパウを離れジェダイ・テンプル包囲戦を目撃したベイル・オーガナと接触する。ケノービはオーガナの<タナヴィーIII>でヨーダと合流する。ヨーダは全てのジェダイに戦争終結とテンプル帰還のシグナルが出ていることを話し、ケノービは聖堂に入ってそれを止めることを提案した。ふたりはコルサントに向かった。

聖堂への途中、オーガナはマス・アミダ副議長に連絡を取り、元老院で緊急議会が招集されていることを聞く。この議場でパルパティーンはジェダイに襲われたと話し、ニュー・オーダー宣言によって銀河帝国を誕生させた。ケノービとヨーダはジェダイ聖堂に侵入し多くの虐殺されたジェダイの死体を目撃する。ケノービはジェダイに聖堂から離れ身を隠すようシグナルを変更した。

その後ケノービは何があったかを確認するため、ヨーダの制止があったもののセキュリティ・レコードを確認する。そこにはクローンを率いてジェダイを殺し、皇帝の前に跪くスカイウォーカーが映し出されていた。皇帝は新たなアプレンティスを「ヴェイダー」という名で呼んでいた。

ヨーダはふたりのシスを倒し帝国を終わらせる必要があると述べた。ケノービは弟同然であるスカイウォーカーと戦うことを拒否し皇帝と戦うと言ったが、ケノービでは皇帝に勝てないと考えていたヨーダは了承しなかった。彼は直感を使ってスカイウォーカーの居場所を探り出すよう助言した。そしてケノービはアミダラのアパートメントに行く。アミダラはスカイウォーカーがフォースのダークサイドに寝返ったという話を信じようとしなかった。ここでケノービはアミダラがスカイウォーカーの子を宿していると知る。

ムスタファーの対決
アミダラはムスタファー星系にいるスカイウォーカーに会いに行くためC3-POと共に船に乗り込むがケノービが中に隠れていることには気づかなかった。スカイウォーカーは惑星ムスタファーで分離主義勢力のリーダーたちを殺害していた。ムスタファーでケノービを見たヴェイダーは、アミダラが彼を殺すために連れてきたと勘違いし、逆上して彼女の首をフォースで締め上げて気絶させた。ケノービがアミダラの生存を確認している傍らヴェイダーは彼に味方になるよう説得する。ケノービは彼自身の怒りと力への渇望がシディアスに付け入る隙を与え、倒すべきものに成り下がってしまったと告げた。

ヴェイダーは仲間にならなければ敵だと返し、ケノービは命がけでシスとなった彼を止める決意をする。ふたりはムスタファーの溶岩の上で対決を始め、戦いの過程で施設に大きな被害を与える。また、同じ頃コルサントではヨーダが皇帝に挑んでいた。ケノービは次々と場所を変え戦いながらヴェイダーに自分が育て方を誤ったと告げる。ヴェイダーはジェダイの悪に気づくべきだったと答えた。

その後、ケノービは溶岩の川から岸に着地し地の利を得た。有利となった彼はヴェイダーにジャンプしないよう警告する。しかしシス・アプレンティスはそれを無視し飛び上がってケノービに左腕と両脚を切断された。かつての弟子が暗黒面に堕ちたことに失望したケノービは彼のライトセーバーを取ると、悲しみをあらわにした。ケノービはヴェイダーに愛していたと告げ、炎に苦しむ彼を後にしてアミダラの船に戻った。アミダラはすでにC-3POが船内に運んでいた。アミダラからスカイウォーカーについて聞かれたケノービはそれに答えず、彼女を休ませた。

帝国の時代
タトゥイーンでの隠居

皇帝が戦いに敗れたヴェイダーを助け、生命維持スーツを与えた頃、ケノービはC-3POとR2-D2と共にアミダラをポリス・マサへと運んだ。そこでケノービはベイル・オーガナとヨーダと共に分娩室で、アミダラの双子の子供を抱き上げた。アミダラは双子にルークとレイアと名付けた後、スカイウォーカーにはまだ善い心が残っていると言い残し、息を引き取った。

パドメ・アミダラの葬儀を行うためにナブーへ着いた時、時が来るまで双子を隠すようヨーダが提案し、オーガナがレイアを養子に取り、オルデランで育てることに決める。彼は妻であるブレアとの間に子供がおらず、養子が欲しいと話していたのだった。そしてケノービはルークを彼の親戚であるオーウェン・ラーズとベルー・ラーズのいるタトゥイーンへ連れて行き、見守ることを決める。ケノービがその場を離れようとするとヨーダが呼び止め、タトゥイーンでの孤独な期間は修行をすることを勧められ、不死の方法を学びフォースの冥界から帰還したかつての師匠、クワイ=ガン・ジンと交流する方法を学んだ。

双子の太陽が沈む中、ケノービはルークをタトゥイーンのラーズ農場に預け、イオピーに乗ってジャンドランド荒野の中の新たな家へ向かった。そしてそれ以降正体を隠すため、ベン・ケノービと名乗るようになった。

銀河内戦
隠居の終焉
銀河内戦が始まる頃、ケノービの隠居はかつての友ベイル・オーガナによって終わらさられることとなる。オーガナが養子であるレイア・オーガナをケノービの住むタトゥイーンに送ったのだった。しかしスカリフの戦いを無事に抜け出したレイアの乗るタナヴィーIVはあと一歩のところで帝国軍に拿捕されてしまい、乗り合わせていたC-3POとR2-D2だけがケノービのもとへ向かうこととなった。 タトゥイーンで、この2体のドロイドはルーク・スカイウォーカーの持ち主になることになる。しかしR2-D2はオーガナより与えられていた使命を優先しケノービを探し、スカイウォーカーとC-3POもR2-D2を追いかける。その際彼らはタスケン・レイダーの襲撃に遭うがケノービに助け出され、彼の家へ向かう[1]。

ケノービの家に着くと、ケノービはルークの父親であるアナキン・スカイウォーカーについて話し始める。ルークの父親はクローン戦争を戦ったジェダイ・ナイトで、優秀なパイロットで戦士であったがダース・ヴェイダーによって”殺された”と語り、彼のライトセーバーを手渡した。そしてR2-D2はオーガナからのメッセージを再生し、オルデランにドロイドを届けてほしいと伝えられる。ケノービとは対称的にオルデランの旅に乗り気でなかったスカイウォーカーだったが、帝国のストームトルーパーによって義父と義母が殺されているのを見て、オルデランへ行き、ジェダイになる意思を固める。

オルデランへのパイロットを探すためケノービたちはモス・アイズリーのチャルマンの宇宙港カンティーナへ向かう。そこにいたコレリアンの密輸業者であるハン・ソロチューバッカに目をつけたケノービは17,000クレジットで契約を結んだ。出発直前にストームトルーパーに襲われるなどしたものの彼らは<ミレニアム・ファルコン>に乗ってタトゥイーンを出た。移動途中、ケノービはフォースの大きな乱れを感じる。また、トレーニング・リモートを使ってスカイウォーカーにライトセーバーとフォースについて教えた。<ミレニアム・ファルコン>がハイパースペースから抜け、オルデランの座標に着くと、そこは小惑星帯となっていた。そこに彼らは小さな月のような物を見つけるがそれは帝国のデス・スターであり、<ミレニアム・ファルコン>はトラクター・ビームによって引っ張られてしまう。

デス・スターの対決
<ミレニアム・ファルコン>がデス・スター内部のベイへ着いた時、ケノービを含む全員は密輸品用の倉庫に隠れる。船から降りた後、ケノービはデス・スターのトラクター・ビームを切ることとなる。彼がその任務に向かっている間、スカイウォーカー、ソロ、チューバッカはオーガナの救出へ向かうこととなる。無事に任務を果たしたケノービだったが、ベイへ戻る時にかつての弟子ダース・ヴェイダーと再会する。ケノービがいることを感じたヴェイダーが待ち伏せをしていたのだった。二人はライトセーバー・デュエルを始め、ヴェイダーはケノービが歳のせいで衰えたと言ったが、ヴェイダーが想像できないほどの力を手に入れるだろうとケノービは返した。

ルークたちがベイに到着した時、ケノービとヴェイダーの戦いは佳境を迎えていた。しかしケノービが視界に若きスカイウォーカーを見つけると、謎の微笑みを見せながら戦いを放棄する。ヴェイダーによって斬られたケノービの体は消え、フォースと一つになった。それを見たスカイウォーカーは驚愕するが、すぐに<ファルコン>に乗り、デス・スターを後にする。

死後
ケノービはフォースの霊体として死後も意識を保つことに成功した。ケノービはヤヴィンの戦いの際、ルークにアドバイスを与えた他、サイムーン1攻撃やヴロガス・ヴァスの戦いでもルークと会話を行った。そして惑星ホスでケノービはかつてのジェダイ・マスターであるヨーダの元へ行くようルークに指示する。

©Wookieepedia (Licensed under CC BY 4.0)

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